施設長になるには
特養についての記事を書いてきましたが、少し話題を変えようかと思います。
今現在介護職として働いている人、生活相談員やケアマネージャーとして働いている人などの中には、将来的に施設長になりたいと思っている人も多いのではないでしょうか。でも、どうすれば施設長になれるかわからない、という人のために少し説明していきます。
まず、施設長になるためには3つ条件があります。
(基準省令第5条第1項より)
参考サイト 厚生労働省ホームページhttps://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/02/s0223-8d18.html
上記3つのうち、どれかの条件を満たせば、施設長になる資格を得られます。
次に、施設長の資格を得た後、どうすればいいかというと、同じ特養に長年勤め、上司や周囲の評判がよければ声がかかるかと思います。(当たり前の事ですみません苦笑)
施設長は施設の管理者のため、「明日からあなたが施設長ね」
...とはいかないのです。
特養は、社会福祉法人によって運営されており、社会福祉法人には「理事」という役員(株式会社でいう取締役みたいな人)がいます。役員が集まって理事会を開催し、施設長になる人を任命する必要があります。さらに、社会福祉法人には「評議員」といった人もおり、理事会で任命された後、評議員の集まる会議で承認される必要があります。(理事や評議員の話は別の機会に説明します)
理事会で施設長候補の方の経歴の確認や、候補者からの挨拶などがあった上で決まります。特養を運営する社会福祉法人の規模によって、やり方は違うかもしれませんが、流れとしては上記の通りです。
また、施設長が決まった後は、各都道府県に対して書類の提出もしなければなりません。うっかり忘れていた、なんてことがあると、きついお叱りを受けるかもしれませんので注意が必要です…
結論
単純に一つの法人又は一つの施設に長年勤め、管理職や役員クラスに認められば施設長への近道になるかと思います。
たまに特養を新しく作ろうしてる法人が、施設長の求人を出すこともあるので、定期的にチェックするのもいいかもしれませんね。
特養に入った後は?
前回は特養に入るまでの流れを説明しましたが、今回は特養に入った後の話をしていきます。
特養に入った後、家族は何をすればよいでしょうか。
何もしなくていいんです(笑)
・・・何もしなくていいというのは言い過ぎですね(苦笑)
特養が家族にお願いすることはいくつかあります。
- 受診の付添など、医療関係
- 保険証など、書類関係
- 日用品などの購入関係
まず医療関係についてですが、特養に入居した方(父親、母親等)が熱を出したとします。特養には嘱託医がいるので、基本的に嘱託医が対応してくれますが、急な高熱が出た場合などは、外部の医療機関を受診することになります。その受診の付添などをお願いします。仕事などで付添ができないときは、特養の職員が行ったりもします。ただ、受診の付添の対応については施設によって違うので、契約時に確認が必要です。
次に書類関係ですが、特養に入居した方はそれぞれ介護保険証や負担割合証があります。入居の際に、保険証関係を預からせてもらうのですが、保険証関係は全て有効期限があります。期限が切れる前に、新しい物を持ってきてもらうようお願いしています。
最後に日用品などの購入についてですが、特養に入居した後も毎日の歯磨きに使う歯ブラシや、自分の部屋で使うティッシュは家族に用意してもらいます。また、入居している方が御飯を食べる時はふりかけをかけたい、などの要望があれば家族に用意してもらいます。日常において使っているものが無くなったりした時に、買ってきてもらうお願いをします。
ただし、特養によっては職員が購入しているところもあります。その辺りは申し込みのタイミングや、契約の時に確認しといた方がいいかもしれませんね。
ちなみに、入居した後の様子に全く興味がないという方は、面会しに行かなくても大丈夫です。私の経験で、入居してからお亡くなりになり退居する約3年間一度も家族の面会がなかった方がいました(苦笑)
配偶者が入居して、毎日様子を見に面会に行く人もいれば、全然面会に来ない方もいる。
世の中にはいろいろな家族がいますね( ̄∀ ̄)
特養に入るまで②
前回に続いて、特養に入るまでの流れを説明していきます。
①申し込み
②面談
③契約
④入居日を決める
⑤入居
前回は②の面談まで説明したので、今回は③の「契約」から説明していきます。
まず、申し込みをしている特養から入居できると連絡が入り、申し込み者(家族)も入居したいと意思表示をすると、契約日時を決めます。日時を決める時は、申し込み者の都合を優先してくれるところが多いですね。
さて、契約日時が決まったら特養に行きます。特養の職員は契約の内容を説明し、家族から契約内容に同意しました、というための署名・捺印を求めます。
「特養に入る時に、そんなこと聞いてなかった!」と家族に言われたら、トラブルにつながってしまうのでね(苦笑)
私が家族に説明する時は「事故発生時について」「病院受診が必要になった時」「利用料の支払い」について、特に丁寧に説明していました。家族とトラブルにつながりやすいものなので、事前に防げるものは防ごうと努力してました(苦笑)
契約内容はどこの施設も、あまり大きく変わりませんが、わからないことはどんどん聞きましょう(^ ^)
・・・説明されてもよくわからない、という方も多いと思いますが(苦笑)
次に④の「入居日を決める」ですが、だいたい③の契約の時に話がでます。
ちなみに私がいた特養は、できるだけ平日に入居してもらうようお願いしていました。というのも、生活場所が変わると体調を崩す高齢の方が多いんです。日曜や祝日に入居し、体調を崩してしまうと主治医に診てもらったり、病院に受診ができないからです。
入居日については、家族や特養の都合など調整が必要だったり、特養によっては明日入居してください、なんてとこもあるので事前に確認が
必要かもしれませんね。
最後に⑤「入居」です。
①から④までの手続きがうまく終わっていれば、何も問題ないかと思います。家族によっては「後は全ておまかせします」と特養に丸投げする人もいますが、入居したご本人のためには、特養の職員と協力することも必要です。特養の職員も家族の協力を求めてるので、共に手を取り合っていって下さい。
特養に入るまで
今回は特養に入るまでの流れを簡単に説明します。
①申し込み
②面談
③契約
④入居日を決める
⑤入居
①申し込み
まずはじめに、入りたい特養に申し込みをします。これはアパートを借りたりするのと同じで、相手先に意思表示をするものです。申し込み先は一つでなく、複数に申し込みすることもできます。
今は施設に直接申し込みをする市区町村が一般的になってますが、都内の一部には自分が住んでいる役所に申し込み書を出すところもあるので、事前に確認が必要です。
②面談
次に面談です。これは特養の職員が実際に入居しようとしている、ご本人と面談をします。なぜならば、申し込みをしてもらったのはいいですが、申し込み先の特養で生活ができるかどうかを特養の職員が判断するためです。
面談にくる職員は、生活相談員や、施設の介護支援専門員(ケアマネージャー)、看護師がくることが多いです。
特養の職員はこの面談を通して、ご本人の身体状況(ADL)や、医療情報、家族情報、金銭面の確認などを行います。そのため、基本的に家族の同席が必要になります。
特養側が知りたい事の具体例として
・食事、入浴、排泄にどのくらい介助が必要か
・薬はどんな薬をどれくらい飲んでいるのか
・ご本人に何かあった時、誰に連絡すればいいか。また、すぐに動いてくれそうな人はどれくらいいるか
・施設の利用料を払えそうか。ご本人の収入だけで賄えない時は、支払いができる人がいるか
などがあります。
特養にはいろんな入居者や職員がいます。入居した後トラブルなく、よいサービスが提供できるかどうか確認することがたくさんあります。ご協力お願いします(^A^)
さて、細かい部分はだいぶ端折ってるので、いつの日か伝えていきたいと思います。
まだまだ続くので、続きは次回にさせていただきますね。
それでは次回へ続く…
特養に入るのに、入居金は必要か
以前書いた記事に入居金のことを少しだけ書いて、そのままになってましたね。
…はい。その通り「すっかり忘れてました」
というわけで、今回は特養に入るのに入居金が必要かどうか説明します。
結論からいくと、特養に入るのに入居金は「必要ありません」
特養は市区町村などの行政から補助金などをもらってます。つまり、完全な公営でないにしろ、半分公営なようなものです(ちなみに私は、「半官半民」と説明していました)。所得が少ない人でも入れるように、老人ホームの中でもセーフティーネットの様な位置づけになっているわけです。
さて、では入居金の支払いが必要な老人ホームは、どんな老人ホームなのか。
それは、「株式会社」が運営しているもので、有料老人ホームと呼ばれているものです(中には医療法人が運営しているものもあります)。これは行政からの補助金はなく、入居者からの利用料によって成り立っています。誤解を恐れずにいうと、利用料をたくさんもらって儲けを出さないとやっていけない老人ホームなのです。
特養と有料老人ホーム(有料と略されることが多いので、有料と呼びます) の大きな違いは一時金があるかないか、補助金があるかないか、だと私は思ってます。(他にもあると思いますが…)
有料にはホテルみたいな豪華なつくりのところもあれば、特養みたく、一時金をとっていないところもあります。まずは自分の目で見ることが大事な事ですね。
すぐに入れる特養はあるのか
前々回の記事に特養に入るにはどうすればいいか、と書きましたが、今回は「すぐに入れる特養はあるか」
について書きますね。
結論から言うと、
「すぐ入れる特養はない」
です。
ただし、
「入りやすい特養」
はあります。
それは…
「新規開設された特養」
です。
なぜかというと、新しく作られた特養には当然のことですが、入居している方はいません。入居している人がいないと、お金がもらえず、特養を運営できなくなってしまうからです。
新しく施設を作るには、国や都道府県など、補助金をもらったり、施設を運営する法人(ほとんどの特養は私の知る限り「社会福祉法人」によって運営されています)の持っている自己資金を使ったり、借金をしたりして新しい施設を作ります。施設を作っても、入居者がいないと施設を運営している法人には収入が入っていないため、赤字になってしまいます。施設としては、一刻も早く入居したい人を見つけないといけないわけなのです。
全国各地で特養はどんどん作られてます。市区町村のホームページにも、新しい特養がいつできるか、などの情報はあると思います。早く特養に入りたいと考えている方は、新しくできる特養を探してみるのもいいかもしれませんね。
地域の方との交流会
今日は千葉県のとある地域にて行われた、地域住民の方との交流会に参加してきました。
たくさんのボランティアの方が参加され、歌って踊って住民の方・スタッフ・ボランティアの方たちの良い交流の機会になったと思います。
参加者の中で多かったのは、会場近くに住んでいる70代以上のおばあちゃんたちが多かったですね。中には80歳を越えてるにめかかわらず、あちらこちらへ出張して、講師をしたり踊ったりと、とっても元気なおばあちゃんもいました(^^)私もそんな元気なおじさんになりたいものです(笑)
さて、そんな交流の場に参加してふと思ったことが一つ。今日参加した交流会のコンセプトの一つに「子どもとお年寄りを交流させたい」といったものがありました。
コンセプトはいいものだし、子どもにとってもお年寄りにとってもいい刺激になるのではないでしょうか。
が、しかし、どうやって交流させようとしてたのでしょうか…
今日参加したお年寄りたちは、知り合い同士で参加した方が多く、当然知ってる顔同士近くに集まります。子どもたちは参加人数自体も少なく、さらにスタッフの関係者の子どもがほとんどだったため、地域のお年寄りたちとコミュニケーションをとる機会はほぼありません。
(-.-)www
子どももお年寄りも一緒に参加できる企画、例えばクイズとか、ビンゴゲームみたいのがあればよかったのかな、なんて思ったり。。そもそも子どもたちが参加してみたいと思えるイベントが少ないんじゃないかな、とも思ったり。。
父でもある私は、自宅近くで同じ内容の交流会があっても参加しないかな…なんて思ったりしました(^^;)
全体的にはいい雰囲気で行われたと思うので、次回のもう一工夫に期待してます(^∇^)